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2024年度OEJAB派遣員報告書 個性溢れる6名の派遣員が出会ったものは

OEJABから昨年来日のメンバーもアテンドに参加・新たな交流が実現
6名の絆構築・感動の初体験・様々に綴る報告書と写真
3月1日(土)2024年度のOEJAB派遣員が羽田を出発した。3月10日(月)元気に帰国した彼等が、それぞれの体験を報告書として纏めてくれた。写真も彼等自身が撮し、キャプションを付けた。今回の6名が綴るオーストリアの旅を皆さまにご報告、ご紹介いたします。現地では昨年OEJABからの派遣員として来日したメンバーが、案内役を努めてくださるなど、新たな交流のかたちも生まれた。(掲載は五十音順・キャプションの*印は編集部註)
経験と対話を重ねて
千葉大学医学部5年 岩岡 優太

ウィーンに到着して最初の食事は、皆とのカフェでの昼食でした。カフェと言うものの、天井が高く広々とした、どちらかというとレストランと呼ぶに相応しい店で、私は初めてのヨーロッパでの食事に浮かれっぱなしだったのを覚えています。
そんなオーストリアのカフェは、かつて学者や知識人たちのフランクな意見交換や情報交換を通した交流の場として機能し、ある意味で学会のような役割も担っていたそうです。私たちもこの旅で、同期の6人を始めとして、専攻も背景も違った多くの人との交流を重ねました。この派遣において、OEJABや国連での様々な体験は勿論学びが大きいものでした。しかし成果はそれだけでなく、かつてのカフェ文化のように、色々な場所で活躍する多様な人たちと出会い交流し議論できたことこそがこの旅の真価だったと感じています。
さて、今回の主訪問先であるOEJABは、老人ホームや学生寮、ホテル、就労支援学校の主に4つの事業を運営しており、それぞれの施設で行われている手厚い福祉事業や、団体として行える一つの包括的なケアのシステムを学ぶ事が出来ました。EUからの支援や学生寮事業での利益を他の赤字事業に補填することで4つの事業の運営を続けられる様で、複数の事業を並行して行う事で質の高い福祉を実現することが出来るというモデルになっていることを伺いました。各事業のもたらす相互作用は、経営面だけではありません。学生寮はただの住居の役割を超えて、ドイツ語や情報の学習、またはサッカーチームなどのコミュニティ作りによって入居する若者の教育レベルと絆を深めています。そして、そこで育まれた若者の絆が続き、寮生たちの中には将来再び仲間と共にOEJABの老人ホームへの入居を希望する人も居るそうです。OEJABという一つの団体が、生涯に渡って包括的な福祉を提供する仕組みに感銘を受けました。今後の日本での医療と福祉について考える上での一つのヒントを得られたように思います。 他にも、国連施設や日本政府代表団への訪問、またザルツブルグでの川沿いで遊んだことなど忘れられない経験をたくさんさせて頂きました。さらに、アテンドしてくれたニックや、毎日私たちを案内してくれたウィーンの皆のお陰で何倍も充実した旅になりました。OEJAB、友愛の皆様を始め、関わってくださったすべての方々に、この場をお借りして感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
国会議事堂内にて。民主主義の象徴としてギリシア神殿の様式を取り入れています。
寮内には格安のジムやプレイルーム、体育館までありました。
ガラス細工に夢中。他に自転車整備や機械工などの実務的な技能訓練を受けられます。
ホットドックがビールと無敵の相性で、美味しすぎて感動している表情。
精神分析学で高名なフロイト博士の元生家兼博物館へ。夢分析されてみたいです。
北緯48度のウィーンの街を太陽が美しい角度から照らしていました。
ホイリゲと呼ばれる伝統的なワインバル。白ワインを炭酸で割る飲み方を覚えました。
国連のホール。円形に各国の芸術品が並び、多様さと同時に一体感を感じさせる構造。
高齢者施設での食事。ベジタリアン用のメニューが当然のように用意されており驚き。
OEJAB派遣における出会い
京都大学総合人文学部3年 尾田 夏野

私にとって、旅先で最も印象に残るものは、人との出会いです。多くの出会いに恵まれた今回のオーストリア派遣は、かけがえのないものになりました。一緒に行った派遣員の5人に加え、昨年来日したオーストリアの学生たち、OEJABの寮・老人ホームの職員さんや入居者の方々、連邦首相府の人々など、10日間の出会いを挙げ出すときりがありません。
さて、私は、人との出会いが重要なのは、人間の想像力に限界があるからだと思います。大体の情報がインターネットで得られるとはいえ、画面から想像できる範囲は非常に限られたものでしょう。実際、OEJABの施設など様々なところで聞いた、移民の社会統合の必要性、そのための言語教育、職業訓練の有効性などの話は、教科書にも書いてある内容です。しかし、実際に現場を見て、日々課題に向き合っている人を前にすると、それらの話はただの情報ではなくなりました。ガラス加工、配管工事、自転車の修理などの具体的な職業訓練の場、そして出身も年齢もバラバラな学生の集まるドイツ語の授業を見たことで、「移民への職業訓練プログラム」や「子どもを連れたウクライナ難民」という文字は、立体的なものへと変わりました。
またOEJABの各施設や連邦首相府などで、様々な側面から移民の社会統合に取り組む人と出会う中で、逆に、日本の移民問題に対する問題意識が強まりました。日本にも外国人労働者が増えているものの、移民の社会統合を社会全体の問題だとする認識は広まっていないように思います。OEJABの本部や連邦首相府などで繰り返し聞いた話に、「移民の社会統合を進めるのは、移民のためだけではなく、社会全体のためである」というものがあります。外国人に税金を使うことを拒否する排外的な言説が強まる中ではありますが、目の前の問題から目を逸らすことなく、現実的な対応を考える必要があると再認識しました。
最後になりますが、学生であり社会経験やスキルの乏しい自分に友愛やOEJABなどが機会を下さるのは、将来私たちが経験を社会に役立てる力を持っているからだと思います。今回の派遣中も、OEJABの職員や国連のインターン生など、自分と年齢の近い人が活躍しているのを見て、私も社会に貢献していきたいと刺激を受けました。様々な機会をくださった友愛と、関わってくださった全ての方々に感謝しつつ、社会に恩返しできるように励んでいきたいです。
とっても豪華なホテルの朝ごはん。OEJABの寮が一時的にホテルとして使われていました
太いソーセージをバゲットに差し込んだストリートフード、すっっごく美味しい。
これも気になったけど普通のUNOを購入、電車でいっぱいやりました。
5軒くらい本屋さん巡りをしました(おすすめはThalia) 日本の本も発見!
シュテファン大聖堂にて。地下カタコンベから塔の上まで見られて大満足です!
みんなで休憩。ベルベデーレ宮殿にて。
OEJABの寮にて、核軍拡に関するニュースを発見。
団長に怒られそうだけどこの写真好きです。素敵なメンバーで10日間楽しかったです!
滞在中に、反極右政党のデモと国際女性デーのデモに行き合いました(この写真は後者)
心に据える「錨-イカリ」が築かれた、オーストリアでの経験
東京科学大学医学部6年 木島 優美

オーストリアにて仲間とともに過ごした濃密な10日間は、多くの視座と出会いを得て、自分の志に火が灯る時間となりました。特に印象に残っている経験を2つご紹介します。
第一は、OEJABの施設訪問(難民支援施設や若者向けの職業訓練校BFP・特別養護老人ホーム)です。中でも、BFPに来る生徒の背景を伺った際、心理的・社会的問題、いじめ被害の経験、親の薬物やアルコール問題などさまざまな生きづらさが挙がった中で、真っ先に「移民・難民問題」が出てきたことが印象的で、人口の約1/4が移民の背景を持つオーストリアならではの現象だと感じました。ドイツ語(オーストリアの公用語)の授業に参加させていただいた際には、生徒の方々が明るく楽しそうにドイツ語を教えてくださり、OEJABプログラムがきっと生徒に安心感や自尊心をもたらしていることを実感しました。また、幹部の方々に「日本では福祉職の人手不足が問題である」ことを伝えると、オーストリアでも同様の問題があり、OEJABでは老人ホーム等での移民の採用を解決策の一つとして取り入れていると伺いました。移民・難民支援と福祉人材不足の解決が地続きとなっているOEJABのアプローチに感銘を受けると同時に、外国人労働者が増えている日本においても、移民・難民支援は人手不足という課題を照らす希望になり得ると感じました。 次に、国連機関への訪問では、職員やインターンの方々との出会いが、自分の常識を大きく覆す経験となりました。正直、訪問前は国連という存在は自分から遠く、キャリアとして意識することはほとんどありませんでした。しかし、ブラジル出身で9か国語を話す20代の職員の方(なんと日本語も話せる方でした)や、アジア出身でインターンに励む同世代の方と出会い、圧倒されながらも、こうした方々とともに世界の課題解決に向き合える魅力を強く感じました。本派遣のおかげで、「ウイーンにいつか国連職員として戻ってきたい」という新たな野望が芽生えました。
このような素晴らしい機会をくださった公益財団法人友愛の皆様、現地にてアテンドし続けてくださったニック、そして派遣中に出会った方々に、感謝の気持ちでいっぱいです。ウイーンで理想の在り方に出会ったこの経験を「船のいかり」のように心に下ろし、波に揺られそうなときには立ち戻りながら、「一人ひとりの幸せを諦めない」という夢に向かって、これからも進み続けたいと思います。
BPI(職業訓練校)では、カードを使いながらドイツ語の単語を覚えていきました。
難民支援施設には、卓球台やスイッチもありました。人気のソフトは全世界共通!!
特別養護老人ホームの中には、教会も作られていました。
国連本部にて、世界中の国旗を見て、世界中から人が集まってることを実感しました。
ピアノの生演奏を聴きながら、ケーキやウインナーコーヒーを楽しんだ贅沢な時間…。
屋台で食べた本場の「ウインナーソーセージ」、衝撃のおいしさでした。
シュテファン大聖堂の屋上から見た、ウイーンの街並み。また訪れたい場所です。
最終日はザルツブルグの川沿いで、少しお昼寝をしました。最高の時間でした!
「オーストリアにカンガルーはいません」と書かれたバッグ(笑)
派遣があと三年早ければ…
北海道大学大学院2年 佐々木 太一

私はこれまでなんともったいない大学生活を送ってきたのか。今回のオーストリアの旅ではそれをひしひしと実感した。 私が派遣前に執筆したOEJAB派遣への抱負では、優秀な仲間たちと充実した知識の交換を期待するといった内容を書いた。しかし、この目標はいい意味で裏切られることになる。
なぜなら、私が他のメンバーに伝えた情報に比べ、私が他のメンバーから教えられた情報の方が圧倒的に多かったのである。
まず最も顕著な例として、圧倒的にオーストリア並びにヨーロッパに関する知識量が違った。他のメンバーは、私と同様に研究対象がオーストリアでないにも関わらず、オーストリアの歴史や建築物の建築方法、画家の流派など様々な知識をもっていた。年の差はあまりないにもかかわらず教養の差がはっきりと見えた瞬間だった。また、他のメンバーから学んだのは知識だけではない。勉強の取り組み方といった各人の物事に対する考え方も深く印象に残っている。例として語学学習を挙げるが、私が英語を学んだ際のモチベーションは大学受験であったり、TOEICのスコアを上げるといったものであったりした。一方、彼ら彼女らのモチベーションは、自分が学びたいことがありそのために英語(ないしは他の言語)が必要であったからというものである。この考え方が理解できれば、彼ら彼女らが英語のみならず第二外国語を流暢に話していることにも納得がいく。移動中のわずかな時間でも語学学習をするその姿勢は、元はと言えばすべて自分の興味から来ているものであるのだろう。
私は今回の旅で、自身の勉強不足と考え方の甘さを実感した。本音を言えば、もっと早く派遣に行ってこの意識を大学生の間にもっておきたかった。しかし、この文章を執筆している今はまさに社会人になったばかりである。当然、今後大学生ほどの時間はとれないだろう。しかし、今の私にはあの時になかったモチベーションがある。他の友愛ユニオンメンバーに追いつきたい、同じ土俵に立ちたい。このことを忘れずに社会人になっても学びを続けていきたい。
最後に、一緒に派遣に行った素晴らしいメンバーと派遣に携わったすべての関係者の方へお礼申し上げます。この素晴らしい機会を本当にありがとうございました。
宿泊したホテルで提供された朝食。ハムとチーズの種類の多さで早速欧州を実感。
オーストリアの街並み。建てられて100年以上経つものも簡単に見つけることができる。
ホーフブルク王宮。かつてヒトラーがここで演説を行ったらしい。
京急線でも使われていた通称ドレミファインバータを搭載した電車。始動音が特徴的。
シェーンブルン宮殿。天井に絵が描いてある建造物は日本ではあまり見られない。
サラエボ事件の際にオーストリア皇太子が実際に身に付けていた服。弾痕が見える。
オーストリアの伝統的なバー。肉の塩加減が絶妙で、今回の旅で最も美味であった。
モーツァルトカフェで食べたザッハトルテ。ホイップと一緒に食べると一層美味しい。
ザルツブルグの街並み。奥に見える山も含めて絶景である。
新しい発見に満ち溢れたオーストリアでの10日間
筑波大学人文・文化学科4年 須黒 正也

こんにちは、今回のプログラムでは団長を務めさせていただきました、須黒正也と申します。とはいえ、団長といっても名ばかりで、出国から帰国・解散までの10日間を通して、メンバーの皆さんに支えられ、時に支え合い、かけがえのない信頼関係を築くことができました。
皆さんが持ち前の機転と豊富な知識を活かし、第一線で働く職員の方々に対しても鋭い質問を投げかける姿を見て、改めて多くの学びを得ました。海外では心理的な余裕が無くなりがちですが、皆さんは周りを見る余裕があり、私の精神的な支柱でした。本当にありがとうございました。この人間関係は私の人生にとって大きな財産です。
特に私たちを引率しサポートしてくださったニックさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。長いフライトと時差、満載な予定で私たちが疲れている中、通訳や案内をしてくださったニックさんは大変だったと思います。
私は初めてウィーンを訪れましたが、良い意味で「予想を裏切る」場所でした。ドイツと似ているようでいて、何かが違う。鉄道の正確さや町の清潔感、食文化など共通点を残しながら、オーストリア独自の文化圏を保持している。そのことが、歴史を学ぶ私にとって非常に興味深く映りました。 私にとっては、今回のプログラムは内容的にも詰まっており、非常にタフなものでした。核不拡散条約機構CTBTOや在国連日本代表部、学生・難民支援団体エヤップの学校や職業訓練場など、第一線の現場を見学させていただきました。私一人では辿り着けなかった環境に足を踏み入れることで、自身の知見をさらに広げることができました。
エヤップの施設を訪問した際、ウクライナ人女性の方とお話しする機会がありました。彼女は子どもの教育と未来のためにオーストリアに残りたいと語り、多くの同じ境遇の人々が故郷への帰還を望む中、彼女の強い決意が印象的でした。夫はまだウクライナにおり、私が心配する中、彼女は「亭主は賢いから大丈夫」と笑って答え、その姿から彼らの絆と戦争の残酷さが伝わってきました。
最後になりましたが、この度私をオーストリア派遣生としてご選出くださり、誠にありがとうございました。私にとってこの10日間は、難民問題とは何か、平和とは何か、私たちが将来何をできるのかをよく考える、大変貴重な時間でした。この経験を次の派遣生にも伝えられるように、今後とも友愛の活動を通して還元できることを願っています。
電車内にて まだニックさんと初対面だった時の一枚
エヤップの職業訓練場での一枚あ。それそれが夢中になって。個性が出ますね
あと5分で入場口が閉まるときに撮った一枚
ベルヴェデーレ宮殿での一枚 天気に恵まれました!
お気に入りの一枚 カメラマンの腕が素晴らしい *撮影者は尾田夏野さん
国会議事堂のテラスから *写真左端は昨年来日したグシールさん。アテンドしてくださった
エヤップ施設にて ウクライナ難民の女性から貴重なお話を聞かせていただきました
ウィーンの隠れ家的居酒屋にて 伝統料理が多くて感激でした
写真左端は昨年来日のヤナさんとボスナクさん(右端)最高の交流が生まれている
ウィーンでの出会い
東京大学文学部4年 坪山 倫

1週間という客観的には短いウィーン滞在の中で、私が経験した素晴らしい出会いの数々は、原稿用紙2-3枚分では語りきれないほどに濃密で充実したものだった。 第一に言及したいのは、友愛から共に派遣された仲間たちとの出会いである。皆が穏やかな性格で私個人とも波長が合い、ユーモアや知性、バイタリティに満ち、同時にそれぞれの専門領域について多くの知識を持っている彼らと過ごす時間は、2年半前に独りでウィーンを訪れた経験と見事な対照を成す、極めて充溢し心地良いものだった。
殆ど全ての行程において我々のプログラムをリードしてくださったOEJABのニックさんとの出会いも、忘れられないものである。我々が、タイトなスケジュールの中でもストレスなく動くことができたことは、ニックさんによる敏腕なる引率の賜物だ。また、昨夏OEJABから日本に派遣された学生たちとの出会いも貴重なものであった。彼らは全員がどこかの日程で我々のプランに参加してくださり、一部の学生とは自由時間にコンサートを観に行ったり、食事を共にしたりした。同世代の学生と、彼らが現代世界に対して有している感覚や、彼ら自身のバックグラウンドについて聴き、意見や知識を交換することは、まさにこのプログラムを通じて私が最も強く志していたことであり、それを達せられたのは彼らの存在のためである。
プログラム外でも素敵な出会いがあった。派遣団員の木島さんが繋げてくださり、当日のアポで緊急にお宅に皆でお邪魔させていただいた日本人国連職員の方とは、今でもキャリアについてご相談させていただく間柄となり、将来的にはその方のもとで実務経験を積むことも考えている。また、我々が訪問した際その方のお宅に偶々滞在していた、弱冠15歳にしてロケット系スタートアップ企業を立ち上げたギフテッド少年とは、意気投合し、自由時間を使って一緒にカフェや美術館を訪れた。
人との出会い以外にも、ウィーンでは様々に印象的な出会いに恵まれた。それらを代表するのが、多様なシュニッツェルとの出会いである。とりわけシェーンブルン宮殿近くのレストランで食べた伝統的なシュニッツェルは、私のシュニッツェル観を大きく揺るがせた。いわゆるウィーンスタイルのシュニッツェルは揚げてあるものが殆どである一方で、そのシュニッツェルは一切フライされておらず、さながら薄いステーキのようだった。ただ肉の種類は紛れもなく、揚がったシュニッツェルと同様に子牛の下部ヒレ肉である。帰国してから1ヶ月近く経った今でも、あの味と食感は忘れられない。必ずやあの地に舞い戻り、再び味わう決心をした。
これらの出会いの全てが、まだ若い私の感性にとって文字通り掛け替えのないものであり、同時にこれらは私の中に僅かに萌芽していたばかりの友愛精神を大きく成長させてくれた。
末筆ながら、このような出会いの数々を可能ならしめてくださった全ての方々に感謝を述べたい。全ては友愛ならびにOEJABによる支援無しにはあり得ない経験だ。この場をお借りして、深く感謝を申し上げます。誠に有難うございました。
フライト疲れのなか到着した中央駅で初めて見たゴミ箱は OEJAB色でした *赤紺黒黄
宿泊先の朝食ビュッフェの余りの豪華さに、帰国したくなくなりました
OEJABの居住施設にあるゲームルームにて、日本のソフトパワーを感じる
2年半ぶりのシェーンブルン宮殿。前回の独り旅と異なり賑やかな訪問でした
シュニッツェルは必ずしも揚げていなくても定義を満たしているらしい
高齢者施設にて、おばあさまが友愛手拭いを早速巻いてくれました
楽友協会にて。立ち見券でもインターバルに座席に移れることを教わりました
VICにて派遣学生集合写真。とても素敵な環境で、将来ここで働きたいと思いました
ザルツブルクにて。川原で小さな水切り大会が開幕。美しい街でした